【富田林】美具久留御魂神社(喜志の宮)— 山そのものがご神体、下水分社として水の恵みをつなぐ古社

近鉄「喜志」駅から歩いて約15分。

緑濃い斜面を登る70段の石段の先に、静けさと清々しさが満ちる「喜志の宮」。

社名の由来は古い神託「山河之水泳御魂(やまかわのみぐくるみたま)」——水のめぐみを司る神さまを祀る、河内「三水分」の下水分社です。

喜志駅 徒歩15分
授与所 9:00–16:00(公式)
駐車場 20台
厄難除け
水難守護
子授け・安産(みくまり信仰)
氏子区域情報あり

 

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基本情報

名称美具久留御魂神社(みぐくるみたま—— じんじゃ)
別称下水分社(しものすいぶんのやしろ)/和爾(わに)神社
御祭神 美具久留御魂神みぐくるみたまのかみ(大国主命の荒御魂)/
天水分神あめのみくまりのかみ
国水分神くにのみくまりのかみ
弥都波廼売命みずはのめのみこと
須勢理比売神すせりひめのかみ
所在地大阪府富田林市宮町3丁目2053(地図
参拝・拝観境内は終日参拝可の案内あり(旅色)/授与所 9:00–16:00(公式)
御朱印社務所にて(書置きになる場合あり・時間要確認)
ご利益(ご神徳)厄難除け・水難守護・五穀豊穣/水分神信仰に由来して子授け・安産の信仰とも結びつくとされる
氏神(地域)喜志一帯の氏神として「喜志の宮さん」の名で広く崇敬
駐車場20台(混雑時・祭礼時は規制あり)
連絡先0721-23-3007(9:00–16:00)/公式:美具久留御魂神社

御祭神・別称・由緒:富田林市公式・神社公式。参拝時間・連絡先:神社公式。駐車場・アクセス:旅色・写真業者ページ。

 

いわれ(伝承・名称の由来)

社名は、古伝の神託「山河之水泳御魂(やまかわのみぐくるみたま)」に由来します。

水の清き流れとともに授かる“水泳(みぐくる)御魂”を祀ることから「美具久留御魂」と称し、古くは「和爾(わに)神社」とも。

河内の三水分(上=建水分、中=錦織下=当社)の一社です。

 

ご利益(ご神徳)

  • 厄難除け・災難除け:社伝や「厄難除けおき変え神事」による信仰。
  • 水難守護・五穀豊穣:水分神(みくまり)を相殿とする水の神格に由来。
  • 子授け・安産:水分神信仰は「御子守=みこもり」と通じ、子授け・安産の信仰と結びつくとされます。

 

由緒・歴史

  • 式内社(延喜式)・旧郷社。下水分社として古くから水霊を祀る。
  • 境内は「大阪みどりの百選」・府の自然環境保全地域に指定。
  • 拝殿には貴重な朝鮮通信使の大絵馬が奉納。

 

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見どころ

  • 70段の大階段と裏手のなだらかな参道(上拝殿へ)。
  • 梅庭園と紅葉、二上山を望む景観(「ダイヤモンド二上山」)。
  • 摂末社めぐり:稲荷・白雲宮・郡天神社ほか。

 

参拝作法のポイント

  1. 鳥居で一礼→参道は中央を避ける。
  2. 手水舎で清める。
  3. 拝殿で二拝二拍手一拝

 

御朱印・授与品

  • 御朱印:社務所にて(書置きになる場合あり・時間要確認)。
  • 水泳御魂守:「水泳のご神徳」にちなむお守り。

 

氏神様と氏子区域

当社は喜志一帯の氏神

歴史的に「喜志七郷(木戸山・大深〈喜志〉・平・喜志新家・川面・桜井・宮)」などが中心となり、さらに羽曳野市尺度(利雁神社の合祀由来)も宮入に参加します。

町内会の編成・祭礼運営で変動があるため、最新は社務所へ住所で照会してください。

 

主な氏子地区(目安)備考
宮・桜井・川面・喜志(大深)・木戸山・喜志新家・平「喜志七郷」。だんじり宮入の中心。:contentReference[oaicite:15]{index=15}
尺度(羽曳野市)利雁神社合祀の経緯により当社へ宮入。

 

年中行事

月/日行事名概要
9月4日厄難除けおき変え神事大難を小難に“置き換える”祈願。
10月 第3土曜+前後金・日秋季大祭本殿祭・湯立・神輿渡御・後宴祭(だんじり宮入)。

 

アクセス・駐車場

  • 電車:近鉄長野線「喜志」駅より徒歩約15分。
  • 車:南阪奈道路「羽曳野IC」から約13分。境内駐車場20台あり(祭礼時は利用制限あり)。満車時は駅前の時間貸(例:チケパ喜志駅前第2=約19–20台、スペースECO喜志駅前=約19台等)を活用。

 

口コミまとめ

静かで清浄」「緑が深い」という声が多く、上拝殿へ続く階段やなだらかな参道は負担に応じて選べる点が好評。

見晴らしの良い高台で写真映えもし、秋祭りのだんじり宮入は迫力満点。

一方、授与所の対応時間は日によって変動するため、午前~夕方の早めに参拝すると安心です。

 

良い口コミ

  • 境内が広く緑豊かで、静かな時間を過ごせる。
  • 石段+迂回のなだらかな階段があり、体力に合わせて参道を選べる。
  • 二上山の眺望や社殿の雰囲気が美しく、写真映えする。
  • 地域の秋祭り(だんじり宮入)が見応え抜群。
  • 水にちなむ“おき変え神事”や御守など、ここならではの体験ができる。

 

惜しい口コミ

  • 駅からやや歩く(坂・階段がある)。
  • 祭礼時や週末は駐車スペースが埋まりやすい。

 

よくある質問

Q. 御朱印はいつ頂けますか?
A. 授与所はおおむね9:00–16:00。書置き対応の場合あり。最新は社務所へ。
Q. 自宅の氏神が当社か知りたい。
A. 境界変動もあるため、住所(町名・番地)で社務所に照会してください(喜志七郷を中心に氏子区域)。
Q. 祭礼日に車で行けますか?
A. 規制・満車が生じます。公共交通や駅前パーキング利用が無難です。

 

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まとめ

美具久留御魂神社は、水の恵みを祈る下水分社としての歴史と、森に抱かれた神域が同居する一社。

神名の由来に触れ、70段の石段を登って振り返ると、二上山へ続く景色が胸にすっと入ってきます。

季節は梅から紅葉まで表情豊か。

だんじり宮入で賑わう秋はもちろん、日常の厄難除けや子授け・安産の祈りにも寄り添ってくれる、“喜志の宮”の拠りどころです。

 

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