
近鉄・川西駅から歩いてすぐ。
大石鳥居をくぐり、まっすぐ伸びる参道の先で出迎えるのは、漆塗り極彩色が美しい本殿。
室町期(1363)再建の社殿は「錦織造」の原型ともされ、日光東照宮にも影響を与えたと伝わります。
いにしえの織の里に鎮座する、富田林の氏神さまへ。
静けさと華やぎが同居する一社です。
参拝 9:00–17:00 目安
駐車場あり(参道入口そば)
ご利益:厄除け/学業/安産
氏子区域情報あり
国重要文化財:本殿・摂社2棟
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目 次 ~ 知りたいところからお読みください
基本情報
名称 | 錦織神社(にしこおり/にしきおり) |
---|---|
種別 | 神社(旧郷社) |
御祭神 | 建速素戔鳴命(たけはやすさのおのみこと)/品陀別命(ほんだわけのみこと)/菅原道真 |
所在地 | 大阪府富田林市宮甲田町9-46(地図) |
参拝・拝観 | 9:00–17:00(目安) |
御朱印 | 社務所にて(書置きの場合あり・時間要確認) |
ご利益(ご神徳) | 除災招福・厄除け/学業成就(天神)/安産・子授け(「三水分」信仰由来) |
氏神(地域) | 富田林市・旧錦部郡一帯の氏神として広く崇敬 |
駐車場 | 参道入口に15台(目安) |
連絡先 | 0721-25-2770 |
住所・アクセス・連絡先、文化財の指定等は市・観光・観光協会・Jalan等を基に記載。
いわれ(伝承・名称の由来)
この地は古く「錦部(にしきべ/にしごり)郡」と呼ばれ、百済系渡来人が綾織・錦織の技を朝廷に献上したことに由来する地名と伝わります。
神社はかつて「水郡天王宮」などとも称され、石川の谷に位置することから、建水分神社(千早赤阪村/上水分)・美具久留御魂神社(富田林/下水分)とともに河内の「三水分(みくまり)」の中水分社として信仰されてきました。
ご利益(ご神徳)
- 除災招福・厄除け・病魔退散:主祭神・素戔嗚尊(牛頭天王信仰)に由来。
- 学業成就:摂社「天神社」に菅原道真公を祀ることに由来。
- 安産・子授け・子育て:「水分(みくまり)」信仰は水霊=生命の分配を司る神格と結びつき、子供守護・安産へ展開。
由緒・歴史
- 創建不詳。昭和10年(1935)の修理で平安中期の瓦出土→平安以前の創建と推定。
- 本殿は正平18年(1363)再建(重要文化財)。千鳥破風+唐破風を重ねた屋根は「錦織造」の原型で、後世の神社建築に影響。
- 長い直線参道は、かつて流鏑馬の馬場として用いられた。
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見どころ
- 本殿(重文):総檜皮葺・漆塗りの華麗な様式。千鳥破風+唐破風の意匠。
- 摂社 天神社・春日社(重文):ともに文明12年(1480)頃の二間社流見世棚造。
- 大石鳥居と直線参道:約150~200mの伸びやかなアプローチが気持ちよい。
参拝作法のポイント
神社
- 鳥居で一礼→参道は中央を避け端を歩く。
- 手水舎で清める。
- 拝殿で二礼二拍手一礼。
※現地掲示があればそちらを優先。
御朱印・授与品
- 御朱印:社務所にて授与(書置き対応の場合あり・日時は要確認)。
- 授与品:お守り・お札等(詳細は現地にて)。
※毎月1日は門が開き、本殿前で直接参拝できる日がある。
氏神様と氏子区域
錦織神社は、富田林の旧錦部郡一帯の氏神として広く崇敬されてきました。
地域の記録や地域ブログでは、錦織・廿山・甲田・五軒家・宮甲田・須賀・新家・伏山・加太などの地区が氏子として言及されています。
(宮入順の記録等/公式な最新区割は社務所へご確認ください)。
主な地区 | 備考 |
---|---|
錦織/廿山/甲田/五軒家 | 地車(だんじり)を保有・宮入の記録あり |
宮甲田/須賀/新家/伏山/加太/津々山台/小金台 | 地域発信で氏子として言及 |
年中行事
月/日 | 行事名 | 概要 |
---|---|---|
10月第2土曜 | 秋期大祭 | 地車の宮入で賑わう(南河内だんじり)。 |
アクセス・駐車場
- 電車:近鉄長野線「川西」駅から徒歩3–5分。
- 車:参道入口に15台あり。満車時は周辺の時間貸P(例:富田林錦ヶ丘住宅P〈5台〉/スペースECO川西駅前第2〈7–8台〉など)も活用を。
口コミまとめ
参道から拝殿越しに望む本殿の色彩美や、駅近で訪れやすいアクセス性が高評価。
一方で、授与・御朱印の対応時間は限られることがあるため、事前確認が安心です。
写真目的の方は、光がやわらぐ午前遅め〜夕方前が社殿の彩色を自然光で捉えやすいタイミングです。
良い口コミ
- 駅から近く、参道の直線アプローチが気持ちよい。
- 本殿の極彩色が美しく、建築好き・写真好きにも評判。
- 境内が静かで落ち着いて参拝できる。
- 秋祭りのだんじり宮入は地域色が濃く見応えがある。
- 御朱印や社務所の対応が丁寧だったという声がある。
惜しい口コミ
- 授与・御朱印の対応日時が限られることがある。
- 行事日(秋祭り)は混雑し、駐車場が埋まりやすい。
よくある質問
- Q. 御朱印は直書きですか?
- A. 時期により書置き対応の場合があります。社務所の掲示や当日ご確認ください。
- Q. 自宅の氏神が錦織神社か調べたい。
- A. 住所(町名・番地)を社務所に照会するのが確実です。境界付近・新興地区は個別確認を。
- Q. 見どころのベスト時間帯は?
- A. 社殿の彩色は順光が強すぎると白飛びしやすいので、朝遅め〜午後のやわらかい光がおすすめ。
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まとめ
錦織神社は、室町の色彩美を宿す本殿と、水分信仰に基づくご神徳が出会う、富田林の要(かなめ)。
駅徒歩数分で訪ねやすく、初参拝なら「大石鳥居→参道→拝殿→本殿遥拝→摂社(天神・春日)」の順で回ると、建築・歴史・ご利益をバランスよく体験できます。
秋の大祭は地域色豊かな地車が宮入し、一帯が活気づくハレの時間。
日常の厄除け・学業・安産祈願の参拝にも、四季の散歩にも、心地よい余韻を残してくれる一社です。